PROJECT STORY

IoTコンサルティングプロジェクト

営業本部 アライアンスパートナーグループ 部長  
松田 昭穂 Matsuda Akio

技術本部 開発ユニット リーダー  
神津 崇士 Kouzu Takashi

IoTという技術を発展させることで
マネージド・サービス・プロバイダ※1としてのプレゼンスを発揮する。

2014年頃より、耳にするようになったIoT (Internet of Things)※2 という言葉。世の中に存在する様々なモノや人間の行動や自然現象が有している膨大な情報を、インターネットとつなぎ収集・可視化することによって、新たなビジネスチャンスを生み出していこうとする動きだ。各社が様々な試みを行う中、サーバー管理という運用ビジネスで培ってきた知見を生かし、スカイアーチはどのような仕掛けをしていくのか。その取り組みに迫ってきた。

IoTの技術を利用して、私たちができることは何なのか

「なんかやってみないか」。創業メンバーであり、現場の最前線で営業組織を率いる松田から神津に声がかかった。「最初はIoTの技術を使ってこんなことがしたいという明確な目標があったわけではないのです。それよりもお客様にとってよりよいサービスを提供できる兆しがここにあるのであれば、なんかやってみないか、挑戦する価値はあるんじゃないか、という想いからプロジェクトはスタートしました」。サーバー管理を軸とした運用ビジネスを行ってきたスカイアーチとして何ができるのか。どういったアプローチだとビジネスのチャンスが生まれるのか。強みとするクラウドの技術をいかに取り込んでいくのか。松田と神津は議論を重ねた。自分たちの未来像についても様々な角度から話し合った。

神津は開発グループに所属し、自らが主体となり会社の変革や業務支援を技術面からサポートしていく動きに努めている人間だ。「新しい技術という目新しさだけではお客様は喜んでくれません。そこには必ず結果が必要です。どんなことに困っていて、その悩みを解決できる技術はなんなのか。その根っこを探るために、展示会に参加したり、お客様のもとに足を運びヒアリングを行いました。そんな中で見つけた方向性がPoC (Proof of Concept)というサービス。これは検証から本番導入までの企画・システム設計・運用保守までをマネージドサービスで提供するといったもの。単なる最新技術の提供だけではなく、顧客視点を軸としたマネージドサービスを含めて実証していくことが私たちの強みになるんじゃないか、という仮説をまず立てました。」

顧客視点によって、サービスを変化させていけるのが私たちの強み

営業の松田は新事業の種を実現するために既存のお客様にこのアイデアを話した。「正直お客様からはIoTの実体がわからないから、画期的なサービスかどうかは判断することができないという声を多くいただきました。しかし我々の最大の強みとして、顧客視点によってサービスも、組織のあり方も変化させていくといった会社の姿勢があります。いまあるアイデアも顧客視点によって柔軟に変化させていくことができる。そこでお客様の不満や課題を徹底してヒアリングし、解決するアイデアを考え続けたところ2社から反応がありました。営業の立場としてはまずビジネスモデルをプランニングし売り上げを見立てることが大事かもしれませんが、今回はそうではなかった。

それよりもお客様の課題を最新技術で解決できるという事実をつくることが大事でした。絵に描いた餅ではない、お客様視点の新サービス。そこにとにかくこだわりました」。そうして生まれたのが、AWS IoTのサービスをフル活用し、お客様のビックデータ※3の効率化や傾向分析※4を図る事でデータマイニングビジネス※5への参入や新たな顧客開拓に活用が期待出来るマネージド型クラウドプラットフォームだ。これにより接続されたデバイスは、簡単かつ安全にクラウドアプリケーションやその他のデバイスとやり取りできるため、コミュニケーションが円滑になり、かつ安全なセキュリティのもとで運用できるようになった。神津は語る。「このサービスの実現によって、これまでのサーバー運用の立場から、よりお客様のビジネスに伴走できるIoTコンサルタントとしての存在へと成長することができます。新事業として、より使いやすいサービスへと進化させていきたいですね。」

サーバー管理の立場から、マネージド・サービス・プロバイダーへの進化

これからのIoT新事業の展開について、いま松田はどう考えているのか。「ネットワークによってすべてがつながる便利さだけではなく、セキュリティの部分を強化していきたいと思います。クラウド上でやり取りをするということはリスクが当然出てくることでもあります。セキュリティ部分を強化していくことで、お客様へ安心に提供することを実現し、スカイアーチ独自のビジネスモデルを生み出すことができると思っています。私たちは現在の自分たちの役割をマネージド・サービス・プロバイダーと呼んでいます。これはこれまでのサーバー管理という事業領域から、サービス寄りのマネージメントに移行していくことを表しています。そしてその次のステップとして、大きなサービス全体をマネージドするレイヤーにまでステップアップしていければと思います」。スカイアーチは自らが幹事となり"日本MSP協会"という団体を立ち上げて、30社ほどの会社と一緒に、これからのサーバー管理のビジネスモデルのあり方を議論したり、新しいマネージドビジネスモデルを模索する動きも行っている。どれだけ技術が進化してもスカイアーチには変わらない大事なものが存在する。人を想う気持ちが技術をどこまでも進化させ、より良いサービスを構築していく。これからの展開に期待したい。

※1.マネージド・サービス・プロバイダ
Managed Services Provider(MSP) ユーザー企業が利用するサーバーやネットワークなどのITシステムをインターネットを通じて運用管理し、システムの監視、障害対応などの保守作業も行うITアウトソーシングサービス。
※2.IoT (Internet of Things)
モノのインターネットとも呼ばれる。様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、繋がり、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。
※3.ビックデータ
市販されているデータベース管理ツールや従来のデータ処理アプリケーションで処理することが困難なほど巨大で複雑なデータ集合の集積物を表す。
※4.傾向分析
ある過程(プロセス)を測定したものを時系列として扱い、そのデータの傾向を推定する統計的手法。
※5.データマイニングビジネス
膨大なデータの中から項目同士の相関関係を見つけ出し、経営戦略に役立てるための手法。

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