PROJECT STORY

クラウド革命プロジェクト

コンサルティング部 部長  
福島 厚 fukushima Atsushi

過去の成功を捨て、時代の先を捉える。
事業の命運を分けた、エンジニアの闘い。

今や「New Normal」と呼称されるようになったパブリッククラウド※1。2000年に登場したAWS※2が時代の先端を開き、現在ではGoogleやMicrosoftといったIT業界の雄がその背中を追いかけている。しかし、その革新的技術の誕生は、決して華々しいものではなかった。クラウド化の波をつかみ、クラウド化の勢いに乗るスカイアーチ。その先導者であるエンジニア、福島厚が事業転換の瞬間を語る。

世界が変わる。そんな確信がありました。物理サーバーにこだわれば必ず負けると

AWSがスタートした当初は、まだまだ物理サーバーが主役の時代だった。一部の新しいもの好き、流行りもの好きが騒いでいるテクノロジー。その程度の存在でしかなかった。しかし、エンジニアである福島は危機感をはるかに超えた"革命の匂い"を感じていたと言う。「2011年、東京にAWSのデータセンターができたんです。アカウントをつくって試した瞬間、これは世界が変わるなと確信しました。物理サーバーにこだわれば必ず負けると。」

クラウド化以前は、サーバーをひとつ設置するだけでも膨大な時間と予算が必要だった。設計から稼働まで2ヵ月かかることもあり、常に最大アクセス数を想定したマシーンスペックが求められる。しかも、一度設置すれば、簡単に仕様を変更することもできない。それが"Normal"の時代だったのだ。「こうした物理サーバーのリスクが一瞬で過去のものになる。クラウド化はそれだけの可能性を秘めていたんです」。スカイアーチに参加する前は、日本を代表する総合エレクトロニクスメーカーに勤めていた福島。スーパーコンピューターなど時代を変えるような先端技術に触れ続けた経験も、この確信を生む大きな土壌となったのかもしれない。福島の直感は、後にスカイアーチの運命を変えることになる。

過去の成功を捨てるのは誰だって怖い。でも、信じて前進することが大切だと思うんです

社長の決断を経て、スカイアーチはクラウドへと大きく舵を取る。AWS の認定資格が登場しては全社をあげて取得を目指し、福島本人もアメリカ本土にわたり最先端のモデルケースを学ぶ「AWS re:Invent」に参加。AWSを手掛けるAmazonのヴァイスプレジデントをはじめ、初期からクラウドテクノロジーを研究しているユーザーとも積極的に情報を交換した。「彼らはずっと『そんなものは使えない』『絶対に成功しない』と否定され続けてきたグループ。同じはみ出し者だったからかもしれませんが、すぐに打ち解けることができました」。福島は事例を持ち帰っては同僚にフィードバックし、スカイアーチのクラウドに関する知見は日増しに積み上がっていった。「スタート当初はクライアントから『AWS?そんなもの使えるか』と門前払いされることも少なくなかったのですが、信じて前進を続けるうちに1社、2社と次第に案件が増えていったんです。慣れ親しんだ物理サーバーを忘れることは痛みが伴う行為でしたが、メンバー全員が時代の変化を受け入れ、自身を変える勇気を持てたことは当社にとって幸運だったと思います」。福島の先見の明は競合との差を生み出し、クラウドの世界で確固たる信頼を築き始めていた。

クラウドの進化はこれからも続く。IoTにも挑戦するなかで技術を磨いていきたい

現在では"マルチクラウドのサーバー管理"の代名詞として広く知られるようになったスカイアーチ。すでに売上のかなりの割合をクラウドが占めており、福島の技術力を聞きつけた大企業が直接アプローチしてくることも珍しくない。「以前、AWSの活用に猛反対していたクライアント様がいたんです。当時はご担当者が会社の意向を押し切るかたちで導入にいたったのですが、今では経営陣もすっかりクラウドのファンになっていただけたようで。物理サーバーの話をすると、逆に『ぜひAWSを検討してほしい』と熱い眼差しを向けられることもあるんです。いいものはいい。当時の直感を信じて本当に良かったと思いますし、なによりもクライアントの転換期に万全の体制で臨めたことを嬉しく思います」。そんな福島の座右の銘は"日々是鍛錬"。IT業界は進化し続けており、20年のキャリアを迎えた彼であっても驚くことには事欠かないと言う。「クラウドはまだまだ発展途上。セキュリティ、ネットワーク、BI※3、AIなどのクラウド上の新しいサービスのニーズは日増しに拡大していますし、IoTの躍進も考えれば私たちが挑戦すべきことはたくさんあります。これからも鍛錬を続けるなかで、お客様とともに成長していきたい。いい仕事をして、いい酒を酌み交わす。それほどの信頼関係を築けるエンジニアであり続けたいと思います。」

※1.パブリッククラウド
クラウドプロバイダーなどが提供するクラウドコンピューティング環境を、企業や組織をはじめとした不特定多数のユーザにインターネットを通じて提供するサービス。
※2.AWS
Amazon Web Services 米国、Amazon.comが提供するクラウドサービスの名称。
※3.BI
企業に蓄積された大量なデータを収集して分析、その結果を可視化する仕組み。

  • 福島 厚 fukushima Atsushi
  • コンサルティング部 部長

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